『メヘンディ・ブート・キャンプ』終了&質問をシェアします。

名古屋で開催されたワークショップ、『メヘンディ・ブート・キャンプ』が終了しました。2日間通し、合計38名の生徒さんにお越しいただきました。ありがとうございました!

この2日間で、講座の後に個別にいただいた質問がいくつかあるので、ここでシェアしようと思います。ペーストの作り方や人に描くときのテクニックとかではなく、模様(デザイン)についてですが。

 

以下はあくまで私の一意見。描く人によって、練習の仕方やアイデアの源泉は異なります。なので、私も誰かのやり方を聞いてみたい!


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①模様のアイデアはどこから得ているんですか?

私は、よくあるインドで印刷されたメヘンディの図案集は、現在は見ていないです。メヘンディを始めた当初は何冊か購入したのですが、あまり私の好みのものがなくて・・・。なので今は、メヘンディの図案に限らず自分が好きだと思った模様を参考にしています。

例えば、アジアの布や織物、古い細密画の装飾、あとはインドに行ったときに、自分で撮った遺跡の彫刻の模様なども好きです。他には、ウィリアム・モリス(壁紙のデザインなどが有名ですね)や、1900年前後のウィーンの紙面デザインとか。アフリカや中南米の布や工芸品、太平洋の島々の刺青も好きです。本屋や図書館に行ったらまずは、これ関係の本があるコーナーに直行してます。

自分が、好き!と思える模様をコピーしてスクラップ帖に貼ったり、ノートに模写したり、写メに残したりして記録・コレクションするようにしています。こうして頭の中に、模様の「引き出し」をたくさん作っておくということをしていたら、だんだんとワンパターンではない変化に富んだデザインが描けるようになってきました。

 


②描く前に全体をはっきりと決めてから描きますか?それとも、描きながら考えますか?

始めにすべてを決めることはありません。

まずは全体的なイメージをざっくりと思い浮かべます。細部までは決めません。そして、最初に中心となるモチーフを描き、そこから流れ(模様の広げ方)を考えていきます。流れに乗りながら、その都度、次の一手を探りながら描いていきます。

 

流れを考えるのが難しい・・・という方もいますが、実は私も具体的に教えられるほど自信があるわけではありません(笑!けどどうして描けるのかというと、「この時はこうすれば失敗しない」というパターンと、逆に「こうしたら絶対ダサくなる」というパターンをいくつか経験して知っておくことで、ああ…変な模様描いてしまった・・・という後悔は減らせると思います。

 

ただその繰り返しだと、模様がワンパターンになってしまうので、時には即興で今まで繰り出したことのない一手を使ってみたりもします。うまくいけば儲けもん。気に入らない形になってしまっても、それはそれで糧になる。さらには、失敗したときに全体の中でバランスを取って、失敗をカバーできるような腕も上げられたらいいですね。


そして、流れの中を埋める細部の模様(ペイズリーの中など)は、後から描き込んでいくことが多いです。さきほど質問①で説明した、頭の中の引き出しにある模様を、次々に的確に取り出しながら描き込んでいくイメージです。



③どうしたら、すらすらと迷いなく描けるようになりますか?

たくさん描いて描き慣れること、だと思います。

 

もし自分のオリジナルの模様が思い浮かばなければ、まずは気に入ったデザインを模写して練習するのでもいいと思います。

(あくまで練習用です。他人のデザインをそのまま使ってお金をいただくのは×)

例えば、私は模様は文字と同じ、と考えています。
日本語を日常的に使う人は、数千もの文字を覚えていますよね。そして、その文字一つ一つの組み合わせで単語ができ、さらに長い文章ができあがっていく。模様も同じようなもので、たくさんの単純なカタチがあって、それを組み合わせることでだんだんと大きな模様になっていく。

 

子供のころまず文字を練習して、次のステップで例文を練習したように。まずは小さな模様、小さなパターンを覚えるだけで十分。そうやって覚えたいくつかの模様を、他のどこにもない組み合わせで描くとき、オリジナルの模様が出来上がります(←試行錯誤に頭を使うけれど、できたときの達成感たるや!)。私は、それを何度も繰り返していくことで、日本語の文章を書くように模様が描けるようになっていきました。


話は逸れますが、日本や世界各地の模様について紐解いていくと、模様そのものに言葉のような「意味」があったりしますよね。縄文人は文字を持たなかったけれど、模様で語っていたこともあるように。そんなことにも、模様の面白さを感じます。

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私のやりかたは、こんな感じです。

もっともっと描いて、描き続けて、模様使いマスターになりたいです!