ヘナとジャグアのについてさらに詳しく


ヘナタトゥー(メヘンディ)について

■文化的背景■

メヘンディとはインドのヒンディー語で、「ヘナ」という植物を染料にして体に絵柄を描くこと、またはボディーアートそのものを意味します。元は北アフリカ~インド周辺の国々の文化で、古来よりおめでたいことがある時や魔よけのお守りとして施されてきました。はじめはヘナを薬草として利用していたものが、いつしか模様として描かれ儀式などに取り入れられるようになっていきました。

 

しかしメヘンディの起源は、はっきり判明していません。青銅器時代(紀元前1500年前後)のころから、若い女性の身体装飾のためにヘナが使われてきたという説があります。また地中海沿岸地域に立つ、紀元前1500年~500年ごろに作られた若い女性の彫像の手には、ヘナの装飾らしきものが見られます。

 

現代では、日本でも有名なのがインドの結婚式でのメヘンディでしょう。式の前に花嫁が(地域によっては花婿も)手足をびっしりと描かれたメヘンディの模様を染め上げ、結婚式を迎えるという習慣があります。 メヘンディは幸運を呼ぶものとされています。また市場などに行くと路上にメヘンディ描きがお店を出していたり、時には友達同士で描きあったりすることもあります。

 

モロッコでは、出産前後の女性は邪悪な精霊に狙われやすいとされています。そのため身を守るためにお腹にヘンナ(モロッコでメヘンディをこう呼びます)を施します。また伝統的にはハマムという公衆浴場で、体を清めるためにヘナで肌を染めていました。

 

メヘンディの文化がある国々では、おしゃれとしての要素の他に、幸運の象徴であったり、不浄なものを寄せ付けない・浄化するという側面もあります。

■原料となる植物ヘナについて■

ヘナ(学名:ローソニア イナーミス、Lawsonia inermis)は、北アフリカ西部と南部アジア、北部オーストラリアの砂漠地域に育つ常緑低木です。3~6メートルに育ち、白色、ピンク色の花を咲かせます。葉の形は楕円形で、木の葉の部分に多く染色成分が含まれています。

 

メヘンディを描くには、木の葉を粉末状にしたものに水などを加えペースト状にして、使用します。Mehndi TARAで使用するヘナペーストは自家製です。市販のヘナの葉の粉末に、水、レモン果汁(ヘナの細胞から染色成分を引き出すため、肌を柔らかくすし成分を深く浸透させるため)、砂糖(粘りを出し肌に密着させるため)を加えてペーストを作っています。

■染色に関わる成分と仕組み■

ヘナに含まれている染色に関わる成分は、「ローソン」と「タンニン酸」です。 ①ローソンは『ナフトキノン』という赤色系の色素を含んでいて、肌のタンパク質(アミノ酸)に触れると発色します。②タンニン酸は肌のタンパク質と強く結合する性質を持ち、色素が肌に定着する役割をします。③空気に触れることにより酸化が進み、濃い色に発色します。色素とタンパク質(皮膚)の結合も進み、洗っても落ちなくなります。

 

ヘナの成分は肌の角質層に浸透していきます。そのため角質層の重なりが深い部位ほど濃く見えます。また体温が高いほど肌細胞が柔らかくなり成分が肌の奥へと侵透し、また染色に関わる成分の働きもよくなります。ですので、角質層が厚く体温の高い部位ほど濃く染まります。染まり具合の違いの詳細は<こちら>です。

参考

Web

henna Wikipedia 

書籍

Henna's Secret History by Marie Anakee Miczak

Menstrution and Henna Pollution & Purification by Catherine Cartwright-Jones 

MEHNDI The TIMELESS ART of HENNA PAINTING by Loretta Roomr 

Mehndi design book マリア書房


ジャグアタトゥーについて

■文化的背景■

ジャグアタトゥーは、南アメリカのアマゾンで何世紀にもわたって幾つもの部族の身体に施されてきました。身体装飾の目的以外にも、虫よけとしても使われています。しかしその模様の意味や使用目的の詳細を示す情報は、まだあまりないのが現状です。

 

■ジャグアタトゥーに使われる原料■

ジャグアタトゥーの原料は、ジャグア(学名:ジュニパアメリカーナ、Genipa americana)という植物の果実です。ジャグアは南米大陸の北部、ペルー、カリブ地方、メキシコ南部が原産地。熱帯雨林に育つ15メートルほどの低木で、果実は直径5-8㎝の大きさです。

 

ジャグアタトゥーに使われるジェル状のインクは、果実から搾った果汁に添加物を加えボディーアートに適した状態に加工して出荷されます。含まれる添加物は、ジュニパーアメリカーナ、クエン酸(保存料)、ソルビン酸カリウム(殺菌)、キサンタンガム(粘りを出し肌に密着させるため)、ローズマリーオイル(肌の毛穴を開き成分を深く浸透させる)です。

 

■肌が染まる仕組みと成分■

ジャグアの果実に含まれる染色成分に関わる成分は「ゲニピン」と呼ばれます。この成分が肌の「アンモニア酸」と空気に触れることによって、紺色に発色します。染まり具合に個人差があるのは、肌のアンモニア酸量の違いが要因の一つです。

 

ジャグアの成分は肌の角質層に染まります。そのため、角質層の重なりが深い部位ほど濃く見えます。体温が高いほど肌細胞が柔らかくなり成分が肌の奥へと侵透し、また染色に関わる成分の働きもよくなります。ですので、角質層が厚く体温の高い部位ほど濃く染まります。染まり具合の違いの詳細は<こちら>です。

 

参考

Web

Jagua Tattoo Wikipedia 

Jagua Ink 

All-Natural Blue - Black  Temporary Tattoos